World Without Waste
廃棄物ゼロ社会
日本のコカ・コーラシステムでは、グローバルビジョン「World Without Waste(廃棄物ゼロ社会)」に基づき、2018年1月、「設計」「回収」「パートナー」 の3本の柱から成る「容器の2030年ビジョン」を発表しました。さらに、2019年7月には、グローバル目標よりもさらに高い水準を目指す、日本のコカ・コーラシステム独自の環境目標を設定しています。
日本のコカ・コーラシステムにおける使用済みPETボトルから新しいPETボトルを生み出す「ボトルtoボトル」は、2019年実績で約21%、2020年実績で28%を達成しました。この「ボトルtoボトル」比率を、2022年には50%、2030年には90%にまで高めるとともに、2030年までにすべてのPETボトルをリサイクルPET樹脂または植物由来PET樹脂といった「サスティナブル素材」に100%切り替え、新たな化石燃料の使用ゼロに実現を目指します。
設計(Design)
- 「ボトルtoボトル」を推進し、2022年までにリサイクルPET樹脂の使用率50%以上を達成します(2018年実績:約17%)。2030年には「ボトルtoボトル」の割合を90%にまで高めます。
- 2025年までに、日本国内で販売するすべての製品にリサイクル可能な容器を採用します。また同年までにすべての製品のPETボトルにサスティナブル素材(リサイクルPET樹脂または植物由来PET樹脂)を使用します。
- さらに、2030年までには、サスティナブル素材の割合を100%とすることで、新たな化石燃料を使用しない容器の完全導入を目指します。
- 2030年までに、製品1本あたりのPET樹脂の使用量を35%削減(2004年比)します。
回収(Collect)
- 2030年までに、日本国内で販売した自社製品と同等量のPETボトルを回収します。
パートナー(Partner)
- 政府や自治体、飲料業界、地域社会と協働し、すでに極めて高い水準にある国内のPETボトルと缶の回収・リサイクル率の更なる向上に貢献するべく、より着実な容器回収・リサイクルスキームの構築とその維持に取り組みます。
「ボトルtoボトル」の推進
使用済みPETボトルは、適切に回収すれば、再利用に適した"資源"です。コカ·コーラシステムでは、使用済みPETボトルから新しいPETボトルを生み出す「ボトルtoボトル」を推進しています。2020年3月には「い·ろ·は·す 天然水」に「ボトルtoボトル」によるリサイクルPET樹脂を100%使用した容器を導入。石油由来100%のPETボトルと比較して、1本あたりのCO2排出量を49%削減し、環境負荷のさらなる低減に成功しています。2020年の実績では、コカ·コーラシステムの全PETボトルに用いられている原材料のうち、リサイクルPET樹脂の比率は約28%(前年比7ポイント増)。この「ボトルtoボトル」比率を、2022年には50%、2030年には90%にまで高めます。
容器の軽量化とサスティナブル素材の採用
日本のコカ·コーラシステムでは1970年代より、資源の有効活用と輸送時の環境負荷削減、そしてお客様の利便性向上のため、容器・包装の技術革新に継続的に取り組んでいます。2009年には当時国内最軽量(※)となる12gのPETボトルを「い·ろ·は·す 天然水」に導入。以来、「おいしい」と「環境にいい」を両立させた製品としてお客様にご支持いただいています。また同年には植物由来素材を使用した「プラントボトル」を「爽健美茶」「い·ろ·は·す」などの製品に採用。業界に先駆けて「サスティナブル・パッケージ(持続可能な容器)を提案しています。 ※ 2009年3月時点 国内製造品500mlPETボトル対象 日本コカ·コーラ調べ